私は暗い夜道を一人歩きしていた。
見慣れた風景のバーガンディ色に染まった不揃いの石畳を敷き詰めた広い道。道の両脇にある土の上には野生の芝草が顔を出し、見上げれば、椰子の木の鮮やかな緑色の葉が一際目立っているはず。ここの椰子の実から取れるココナッツミルクは様々な食べ物に使われ、ヴェーナの人々に広く愛用されていた。
最近はこの大陸の各地を歩き回り、いろいろと調べまわり、今日はすっかり帰りが遅くなってしまった。既に、深夜遅い時刻だったので、月明かりに照らし出された木々の輪郭くらいしか見えなかったけど、それを頼りに家路を歩いていた。
町へ入る橋は夜になると橙色に発光して、行き交う人々の道案内をしていた。
橋を渡り、急な坂道を登りきったところにある海に面した自然の高台のヴェーナに私の家はある。
坂道にある外灯は濃緑色の卵形の葉をつけた華奢な高木を模倣していて、ヴェーナを首都とする大陸の南に位置するヴィア・マレアのあちこちで見かけるが、天辺の葉には淡いピンク色に発光してる球体が付いていて、巨大なチューリップを連想させた。

私の背丈の4倍はある薄茶色の塀に囲まれた門を通り抜けて街へ入ると、錆浅葱や支子色の幾何学模様に茜色のアクセントが付けられた地面をお店の黄や緑、ピンク色に輝く看板が照らしていた。繁華街を通り過ぎ、人工的に作り出された薄緑の落葉を仰ぎ、小阪を上るとそこには王宮がある。
私は王宮の傍にある陸側の家に着いた。
金色で縁取られた扉の上には私の帰りを待って外灯が灯されていた。
扉を開け、家の中に入ると、家の者は皆寝ているのか静まり返っていた。
私は外套を脱ぎ、二階にある自分の部屋に入った。
「ただいま、陸翔」
部屋の中は桜色の壁と同じ本棚とアンティークの机が置いてあるだけで、奥にあるクローゼットルームに外套をしまい、机の上にあるクリスタルの写真立てに私と一緒に写っている男性に話しかけた。
「行って来たよ。貴方が言っていたドラットに・・・」
遠い北国の旅からの帰宅だった。
「お話しすることがあるけど、シャワーを浴びてさっぱりしてくるから待っててね」
私は着替えを持ち、一階の大きな窓のあるバスルームで汚れた身体をシャンプーで洗ってから、腕を組み、足を伸ばして、暗がりに見える思い出の場所の方角を見つめながら浴槽に浸かった。
身体が温まってくると、目を閉じて、昔の出来事を思い出していた。
私はアカデミーの高等部を卒業すると、大学に進学した。専攻は神学。神さまを信仰している訳ではなく、その存在に興味があった。
私が履修した講義に彼も出席していて、偶々、隣に座った彼は講義を聞きながら、何やらブツブツと呟いていた。私は教授の話が聞こえないと、横目で彼に注意の視線を幾度か向けた。でも、一向に呟きを止めない彼の方を振り向きながら抗議の言葉を吐いた。
「あの・・・う・・・」
(えっ?)
振り向き終わった時に、彼の顔は目前にあり、一瞬、私と彼の唇がぶつかった。
私は目が丸くなり、顔を赤らめて、心臓の鼓動が聞こえる音がした。
ドクン、ドクン。
(こ、これって、キスよね?)
咄嗟に向き直り、講義に集中しようと教授のいる方を見る。
ドク、ドク、ドク。
(誰かに見られた?)
私の心臓の鼓動は更に早さを増し、既に頭の中はパニックだった。
ドクドクドク・・・。
(別に・・・キスくらい・・・初めてじゃあるまいし・・・ただの事故じゃない)
「何か用?」
彼は何事も無かったかのように聞き返してきた。
「な、何でもありません」
「あ、そう」
(平手打ちするべきだった?)
(事故なのにそれは変よね)
(荷物を纏めて退出するべきだった?)
(ここに何しに来たのか分からないわ)
(道で肩がぶつかったのと同じだから謝るべきだった?)
(唇を奪われたのに?)
突然のハプニングに私の反応すべきだった行動が頭の中をぐるぐると駆け回った。
結局、ずっと心臓の鼓動は激しく鳴り続け、教授の話は何も耳に入って来なかった。
講義が終わり、私が退室しようとした時に彼が話しかけてきた。
「ねえ、きみ。講義、聴いてなかっただろ?」
(何で、私のことが分かるの?)
「ほら、ずっと、上の空みたいだったじゃない?」
(貴方のせいです!)
「良かったら教えてあげるから、俺に付き合わない?」
(新手のナンパですか?)
私が唖然としていると、彼は私の腕を引っ張ってそそくさと歩き出した。
何処まで行くのかと思ったら、街の外の歌う海辺まで連れて行かれてしまった。そこは様々な人達で賑わうエルスの港に向かう道沿いにある小高い丘で、ヴェーナの街を一望することが出来た。辺りには芝草が生えていて、静かな場所だった。
「俺、ここが好きなんだよね」
(別に貴方の好みなんか聞いてないです!)
「じゃ、講義を始めるよ」
彼の説明は丁寧で、ひとつの事にも多方面からの見解や解釈を取り混ぜているにも関わらず、まるで絵本でも読んでもらっているかのように凄く面白く理解し易かった。
彼は2つ上の同じ専攻の先輩。銀髪のショートカットに細面で端正な顔立ち。目は鮮やかなスカイブルー。一見、華奢に見えるけど、筋肉は十分発達していて力は強い方だった。どちらかと言うと、羨ましがられる彼氏のタイプだ。
私達は一緒に講義を受けるようになり、そのうち付き合い始めた。
後で、2学年上の彼が何で私と同じ講義を受けていたかを聞くとこう答えた。
「うっかり、単位をとるのを忘れたのさ」
頭が良いのに少し間が抜けてる彼に私は好感を持った。
これが私と彼の出逢いだった。
私はバスルームからあがると、着替えを済ませて、キッチンに向かった。
お湯を沸かして、ハーブティを枝や葉の模様の中に鳥がデザインされているティーポットに入れると、それとお揃いのカップと一緒に木製のトレイに載せて、再び、自室に上がった。
机の前に座ると、ハーブティをカップに注ぎ、ティーローズのシャンプーの香りがする髪を撫でながら、写真の中の彼を見つめた。
私達は付き合い始めて一年余り。周囲の人達にも公認の仲だった。
彼との講義の合間に出掛かるデートは初めて連れて行かれた歌う海辺が定番だった。二人でヴェーナの街を眺めながら、芝生の上に座り、お茶を飲んだり、昼食をしたり、いろいろなお話しもした。
私は彼の鼓動を聞くのが好きだった。
彼の胸にそっと耳を当て、彼の鼓動を聞いていると、子供が母親の鼓動を聞くように私も安心した。そして、彼は優しく私の肩を抱いてくれた。
「私ね、記録保持者なんだよ」
何時も私よりも賢くて、何をやっても私より上手に出来る陸翔に彼の優しい腕の中で、子供の頃に行ったことのあるダンベルガワンで参加した大会のことを自慢した。
「何の?」
「かけっこのよ」
「・・・」
「数ヶ所を走って回るスタンプラリーみたいの。タイムトライアルで商品とかも貰ったのよ」
「商品?」
「ガラス玉よ。好タイムだと銅の玉とかも貰えるの。綺麗だったな」
「何だ、そんな物か」
「だって、子供の大会ですもの。でも、たくさん集めるとビキニとか貰えたのよ」
「俺も参加してみようかな?」
「陸翔がビキニを貰ってどうするの?」
「・・・」
ドクン、ドクン。
「あ、今、ヘンな想像したでしょ?」
「・・・」
私は上を向いて彼の目を見つめると、目を閉じてお強請りをした。
彼は私を強く抱きしめて、優しくキスをしてくれた。
私もそれに答えて、彼の腰に手を回して、唇を押し返した。
暫くして、満足すると、また、彼の胸に耳を当てる。
彼の話す言葉と共に私の髪にかかる吐息を感じながら、ドクン、ドクンと音がする。
私のことを忘れないように、彼に魔法の香りのシャンプーを嗅がせながら・・・。
私は殻になったカップをお皿に戻すと、溜め息交じりで呟いた。
「陸翔、今、貴方は何処にいるの?」
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グレイサーはアリエスを渾身の力で握り締めるが、忽然と現れた少女の身体を包み込んだピンク色に輝く盾の模様をした光に阻まれて、一向に握り潰すことが出来ずに地団駄を踏んだ。
屋上から華麗に舞い降りたれかんの仕業である。続けて、彼女は二人を包み込むブルーの球体を発生させて怪物の攻撃から身を守った。
「あ、れかんちゃんまで」
ルナは二人と同じようにテレポートで地上まで降りると、グレイサー目掛けて全力で突進し、両足を鈍器で上下左右に攻撃した。しかし、小煩い犬でも扱う様に蹴り飛ばされてしまった。
「まだ、まだあ」
ルナは蹴られても蹴られても挫けずに、何度も何度も怪物に立ち向かって行った。
(ファイトだけはあります~ぅ)
暫くすると怪物の手に握り締められ、まるで揺り篭の中で眠りに落ちていたアリエスは息を吹き返した。
「う、う~ん」
「あ、アリエちゃん、大丈夫?今、助けるからちょっと待っていて」
叩いても叩いても、全くびくともしない怪物相手にルナは奇妙な作戦を思い付いた。
「アリエちゃん、ウィンクよ、ウィンク。ウィンクで悩殺するの!」
「そんなの効くわけないよ」
「良いから早くやってみて」
少女は疑心暗鬼だったが、握り締められて身動きが出来ない状態では他に方法が無かったのでルナの言葉に従った。すると、グレイサーは目をとろんとさせたかと思うと、次は激しく鼻息を荒らして興奮しだした。
(こいつ、ロリコン!?)
興奮した怪物の力はパワーを増し、遂にれかんが作り出すバリアーを破り、少女を握り締めたまま身を翻して何処とも無く消え去ろうとした。
(逆効果じゃん!)
見兼ねたれかんはアリエスに治癒魔法を掛け続け、この魔法に含まれるフェロモンを利用して怪物を刺激した。
再び向きを変えた怪物は今度はれかんを捕らえようと鼻息も荒く口からブリザードの様な息吹を発して彼女を攻撃した。
「きゃあ」
「れかんちゃん!私がこいつを抑えるわ」
ルナは自分の秘策、ウィンクをグレイサー目掛けて連発した。
あは~ん♪・・・うふ~ん♪・・・
だが、怪物は横目でちらりとルナを見ると、蹴り飛ばして、れかんを目指して尚も突進した。
「きゃあ、どういうこと?」
(年齢対象外!)
一方、フリマを見学していた三人は一通り見て回ると、ルナ達を探して屋上に上っていた。
「変ですね、何処にもいませんよ」
「そうね、何処に行っちゃったのかしら?」
二人が首を傾げているとシルが言った。
「あれを見て」
「あ、あんな所に。でも、何でボスと戦っているの?」
「しかも、苦戦してるみたいですね」
「シルくん」
佳穂が目で合図をするとシルは無言で頷き、みんなの移動速度増加呪文ウイングフットを唱えた。
「助けに行こう」
「え、あの、きゃぁ」
シルはダンジョンの螺旋階段をスルスルと滑り落ちるように駆け下り、二人もそれに引っ張られた。
一階の出入り口を抜け、仄かな外灯に照らされている庭に出ると戦闘はまだ続いていて、うめは迷わずにグレイサーに体当たりした。

「う、うめちゃ」
「ルナさん、頑張りましょう」
「う、うん。でも、アリエちゃを助け出せないの」
緊迫した状況で佳穂は少々、不機嫌気味に叫んだ。
「もう、シルくん!」
「何?」
「さっき私が合図したのは、更衣室で応援用のチア・ファッションに着替えてくるから待っててって意味だったのに。行き成り連れて来ちゃって、私、着替えどうすれば良いのよ?」
「こ、この緊急時に・・・」
「何言ってるのよ、れかんちゃんがいるんだから大丈夫に決まってるじゃないの。仕方ないわ、ここはセーター脱ぎ脱ぎ作戦で」
佳穂は衣装ケースからセーターとチア・ファッションを取り出すと、二枚重ねにして着込んだ。セータは袖は通さずに首だけを通してである。着ていた狐色のカジュアルな服をせかせかと脱ぎ始めると、グレイサーは佳穂を目指して突進を始めた。
「え、何こいつ。私に気でもあるの?」
「何で?こいつ、ロリコンじゃないの?」
「微乳はぁ少女のぉ象徴です~ぅ」
「なるほど!って、それどういう意味かしら?」
「佳穂ちゃ、危ない!」
ルナは果敢に怪物の動きを止めようと攻撃の手を緩めなかったが、何度も何度も胸の辺りを蹴り飛ばされていた。
「ルナちゃん、そんなに胸ばかり痛めたらお嫁に行けなくなっちゃうよ」
「大丈夫だよ、寧ろ、腫上がってセクシーになるさ」
「あれ、知らないの?腫れが引くと萎むのよ」
「ええー、そなの?」
「どっちかというとぉ型崩れですぅ」
「そ、そんなのイヤ、シルくん、バトンタッチ!」
「うん、良いよ」
「やけにあっさり引き受けてくれたわね」
「だって、僕、男だもん」
「ええー!嘘!だって、そのナイスナボディーは?」
「外見は女でも、心は男なんだよ」
「私、自信無くしそう・・・」
「そんな事より、早くアリエちゃんを助けてあげないと」
佳穂は胸のカットがちょっぴりセクシーでスポーティなチア・ファッションに着替えを済ませると徐に言った。
「これでよし。じゃ、そろそろ決着つけちゃいましょう」
「何か秘策でもあるの?」
「勿論。ではでは・・・」
「何?」
「まず、ルナちゃんがうめちゃんの肩を借りてジャンプ。グレイサーの顔面に渾身の一撃を叩き込む。ほら、積み木倒しでも下を叩くより、上を叩いた方が落しやすいでしょう?グレイサーが倒れたら、きっとアリエちゃんを手放すと思うので、アリエちゃんが束縛呪文で動きを封じて、全員で総攻撃なんてのはどうかしら?名付けて、〝積み木倒しでガリバー作戦〟でもやってみる?」
「分かった。やってみよう」
ルナはうめの肩を台にして、上空へとテレポートした。垂直に打ち上げられた身体を捻り、渾身の力で怪物の顔面を叩くと、グレイサーはもんどり打ってアリエスを手放して地面に転がった。
「やった!作戦成功だね」
「ではでは、私は応援歌でも・・・頑張れ~♪頑張れ~♪ 命燃やして~ぇ♪・・・続く現実 生きてゆく・・・」
すると、グレイサーは悲痛な雄叫びをあげて地面を転がり始めた。
「か、佳穂ちゃん、そ、その怪音波は・・・く、苦しい」
「普通に攻撃してくださーぃ」
「そうです。手に持ってる武器は何の為にあるんですか?」
「ああ、これ?これはファッションよ。バックとか持ってないから、何か手持ち無沙汰とでも言うのかしら?効果があるならそれで良いじゃない。皆は耳栓でもして。ほらほら、攻撃、攻撃。総攻撃よ」
ドカドカッ!ドーン、ドーン!グサグサッ!
さすがに強固な身体を持つボス・モンスター、グレイサーも全員の総攻撃の前に息も絶え絶えになった。
すると、遠くから一個小隊ほどの軍馬の蹄の音が近付いて来た。
「あれはエレメンタルの守護隊?」
「今頃、遅いわよ」
兵士達は怪物を見つけると分厚い巨大な鎖を引っ張ってきた荷馬車から取り出すと捕獲に掛かった。
「それ、捕らえよ!」
護送する為に怪物を荷台に載せると、隊長らしい一人が佳穂達の前に歩み寄って来た。
「この度はご迷惑をお掛けしました。警護の隙を突かれて、ダンジョンから脱獄を許してしまいました。日を改めまして、上官よりお礼をさせて頂くと思いまが、皆様のご協力には感謝致します。では、私はこれで失礼させて頂きます」
挨拶を終えると部下に命令を下して、護衛小隊は夜道をエレメンタル・ダンジョンへと戻って行った。
「でも、何で三人がグレイサーと戦っていたの?そんなことは守備隊にでも任せておけば良いのに」
「アリエちゃんが一人で倒しに行っちゃったのよ」
「うんと、ボスを倒すと報奨金が出るので倒そうと思ったの」
「報奨金?そんなのお父さまにでも任せておけば良いんじゃないの?」
「私、ママと二人暮しだもの。生活費を稼がないと」
そこに一人の女性が走り寄って来た。
「アリエ!アリエ!」
「あ、ソフィーヤ。今日は中級ボスを倒したよ。きっとまた報奨金が出るから暫くは安心出来るね」
「まあ、この子ったら。危ない真似をしては駄目と何時も言ってるのに。皆さんにもご迷惑をお掛けしたみたいですいませんでしたね」
「いえいえ、皆、無事ですからご心配なく」
「ほら、大丈夫だよ、ソフィーヤ」
「もう、この子ったら」
Fin
先日の〝対人戦イベント企画へ参加しよう!〟に参加して来ましたので、参加出来なかった方の為にまとめてみました。
お話の内容は現在企画立案中とのことでした。
MMOは皆さんで作り出すものです!
どしどし意見を述べて、イベントに参加して下さいませ。
【開催場所】
・特設サーバー又は既存サーバーの特設ゾーン
【キャラクター】
・赤ネームの逆襲(lv110)同様に提供又は自キャラ
・レベル制限無し
※装備に関しては出来るだけ自前
【対戦形式】
・3名でのPT戦(トーナメント戦予定)
・PT内同種族不可
・PTメンバー同士でのバフのみ
【制限時間】
・5分
【勝敗について】
・生存しているメンバー数(同数の場合はジャンケン(GMへのテル))
※特設ゾーンよりのリングアウト(GM審判による判定)やサーバー落ちは死亡扱い。
【観戦について】
・動画サイト利用の生放送(フロックス側提案)
【禁止スキル・アイテム】
・スイサイド
・復活
・スクロールアイテム
・ギルドスキル
・ポーション使用(未定)
スイサイドは面白みにかけるので禁止と説明されてましたけど、それ以前にダブルフォアを禁止にしなくて良いのかしら?プリーストがいてスイサイドと同確率の50%じゃなかったかな?
復活スキル使用の禁止理由でポイント戦とか言ってたけど何のことかしら?
個人的には禁止スキル・アイテムは無しで良いと思うのですけど、私は参加予定は無いので・・・
ご興味のある方は運営さんへ〝お問い合わせ〟でもどうぞ☆~(ゝ。∂)
でね、興味の無い私達はあくびしてました~♪

裏ではバフ掛けのお仕事が・・・o><)oモォォォォ~ッ!!私がいないとダメなんだから!
でも、久し振りに逢えて嬉しかったよ(✿ฺ◕ฺ‿◕ฺ)ウフッ♥
秋気いよいよ深まってまいりました。
皆さま、お健やかにお過ごしでしょうか。
また、この季節は段々と人恋しくもなりますね。
「佳穂の歩み♪」を始めて3ヶ月余り。
以前にもブログはしていたのですけど、この期間で更新を止めてしまいました。
ほら、恋愛でも1、3、6、1、3年って言いません?
倦怠期に陥り易い時期なのかもしれませんね。
私、この度、失恋しました。
誰に?
ロハンに!
あ、退かないで!
比喩ですから・・・
私、先月までは比較的、ゲームにinはしていたのですけど、今月に入ってからゲームしてません。
事の発端は〝HEROⅡ Revolution〟のアップデートです。サバイバルアリーナ、名誉システムと殆どの場合に〝匿名〟としてしまったことが我慢出来ませんね。
基本的にこの匿名というのは人を不特定としてしまい責任の所在を皆無にしてしまう性質があると思います。これを戦闘目的に当てはめれば、既にこれは〝悪魔の囁き〟としか言いようがないんじゃないかな。
数日前に公開した ファンサイトベスト では私を失望させたロハンに平手打ち(ビンタ)をくらわした気分(比喩)です。
企業がされる事ですから仕様の誤りとかではなく、意図的に作られたのは確かであり、サバイバルアリーナの数分の戦いに飽き足らずに一般MAPでPKを繰り返すのは火を見るより明らかだと思うのは私だけでしょうか。
別にPKが必ずしも悪いとは言いません。
ただ、日本人の性格には合わないことが多々見受けられるのはロハン以前より感じてた事であり、日本人のPKerの多くは陰湿且つ楽しみ方を知らないと思います(格好いいPKであって欲しいですね)。これを匿名としてリベンジリストに多くの場合は不記載、相手とのレベル差が1以内でリストに載り、1回以上のリベンジが失敗した場合は傭兵が雇える。また、1週間でリストより抹消と、よくもこんな所を捏ね繰り回して考えたものと呆れてます。lv110がlv30を襲える仕様も女子供を大男が襲うようなもので酷いですね。
サバイバルアリーナは随分前に映画上映されるのに国会で話されるくらいだった、何と言う映画でしたっけ、内容的に嫌いなので覚えていませんけど、それの模倣としか思えず、次にまた、レベル開放、新スキルやスキルバランス調整(不人気職の持上げをし、成長が終わる頃の半年~1年くらいで調整をとる)とかだと、もうロハン自体の発想の貧困さしか目立たないですね。例えるなら、ロハン小説そのものです。主神オンの復活(営利目的)を目指す下位神(ロハン)は全種族の滅亡(プレイヤー間での争い)を目論むのであった。しかし、各種族(プレイヤー達)は延々と繰り返される争いに辟易するのである(一部の超頑張り屋さんを除いて)。
私的には〝戦いは何も生み出さない〟のスタンスなので、ロハンがアップデートしてくるここ1、2年の物は正直言って、あまり興味が無いです。
ただ、地下水路上下層は素晴らしいと思います。何故なら、今まで高額装備(無課金水準)のエド強化無しでは出来なかったカンストがフロイオン強化、武器と比較的手に入り易いツインのアクセで十分成長させられるだけの狩場の提供があったからです。(※実際は対人を意識してのグラシ強化、6次武器、ツインのオーラ強化の装備を目指すのが普通で、上下層には高レベルのPkerが居座り続ける傾向はありますけど)
また、ロハンに於いて最大の難関、装備の合成や強化が以前よりは上方向に修正されたのも良い点かもです。
あ、それとロハンのGMさんはとても熱心でいらっしゃるのも良い点ですv(*'-^*)bぶいっ♪
でも、一人ぼっちゲーム化は進み、既にMMORPGではロハンは無くなってしまっていると思います。
タウン戦(WB)、上級ID辺りはまだ残ってるかしら?(ロネPTも?)
何れも超高額装備必須ですね。
ロハンのコンテンツって面白いですか?
私、魅力を感じないんです。
私が面白いのかなって思うのはデパートの様に商品で満ち溢れてたり ID〔VIRGO DUNGEON〕後編 、学校で言うとサークル活動であったりとかですね。ほら、ロハンってギルドしかなくて人と出会う場所が少ないでしょ?今なんかPTすらままならないですもの。
ですから・・・私はROHANが嫌いです!
今回、ロハンについて悪口雑言で語りましたけど、PKする側から見れば私が言うところの〝悪魔〟は〝英雄〟に当たるのかもしれませんし、客観的に考えれば、必ずしも悪いとは言い切れません。また、私のブログはファンサイトベストでしたので、新規のプレイヤーさんや実際にはプレイしてないけどどんなゲームなのって閲覧に来てくれた方もいるのではないかと思い、生の声をお届けしようかと思いました。
お話を聞くのとやるのでは違いがあると思うし、新規さんと私の考え方は違いがあると思いますので、一度、プレイしてみて下さいね。お試しでやる分には基本料無料ですから損は無いと思いますよ。出来れば、纏まりのあるギルドに加入して経験者さんとお知り合いになってd(^-^)ネ!
最近まで「佳穂の歩み♪」が何でBESTだったのか知りませんでした。
あまり意識してなかったのは確かなんですけど、ふと気になってお問い合わせしてみました。
「〝更新頻度〟と〝記事の内容〟で運営チームが選出してます。」
と、回答を頂きました。
確かに公式にTBは頻繁に送信しましたけど、記事の内容??
「それ、戦え!装備強化だ!」に対して、私のブログは「遠足、ファッション、小説」と異種ですよね。
全く、意味不明でした。
ブログやHPとかプレイヤー側が読むものなのですから、プレイヤー投票制とかにしてBESTを決めると良いと思うんですけどね。プレイヤーと運営さんの基準って相違があると思いませんか?そうすれば、運営さん((株)WeMade Online様)もユーザーが何に興味があるかって分かりやすくなると思うのですけどね。以前はGMサポーター座談会とか開催して、ユーザーが意見を言う場があったと聞いた事があるのですけど、今はどうなってるのでしょうか?
それと、ファンサイトももっと盛り上がると良いですね。
今、定期的にTBしてるのが4、5名と寂しい限りです。
ブログなんてやってる方は他にもたくさんいらっしゃるはずなのに・・・皆さん、恥しがり屋さんでいらっしゃるのかしら?
ファンサイトの更新情報に載せたからといっても、読む読まないはその人の自由ですから、気にせずに自己主張をすれば良いと思いますけどね。
例えば、趣味で音楽をされてる方が“ロハンのテーマ曲を作ってみました”とか、お菓子作りの得意な人が“ROHANクッキーを作ってみました。MOBが出たらパンチで砕いてから、素敵な男性キャラが出たら・・・”等と紹介してくれると思わずクスッと笑ってしまいますね。
今後の〝佳穂の歩み♪〟ですが、小説【ID〔VIRGO DUNGEON〕】を完結させて、まだ頭の中にあるストーリーが幾つかありますので、小説サイトに投稿するほどのものではありませんから、ブログの基本、自己満足に則って公開していこうと考えています。ご興味を持たれた方は読みに来て下さいませ☆~(ゝ。∂)
その他、テンプラー、生産システム(初心者さんだとwikiを見ただけでは何をすればいいか理解できないんですよね)のご紹介とか載せるかもしれないです。
〝 -日記〟?・・・その辺のツッコミは無しということで!
佳穂(かほ)
長い髪を指で掻き揚げると不意に少女の身体は屋上より消え去り、次の瞬間には地上に舞い降りていた。
「ア、アリエちゃ、危ない。早く戻って!」
ルナの制止を余所にアリエスは薄明かりに照らされて輝く銀髪をなびかせてボスに向かって走って行く。
少女の脳裏にはポップな曲が鳴り響き、一気に精神力が高まった。
何時の間にか両手には鈍器と盾を持ち、ボスの手前まで近づくと、正面にテレポートした。
ボスが小動物を感知する前にアリエスは左右に鈍器を振り回す。軽快な音と共にボスの両足にヒットしたが、一向にダメージを受けた様子はなった。
今度はボスが巨大な手を少女目掛けて振り回した。少女は一撃目を華麗なステップで躱したが、強烈な風圧でよろけたところに、二撃目が襲い掛かってきた。盾で防いだものの、少女の身体は遥か彼方に吹き飛ばされてしまった。
「きゃぁ、こ、こいつ、強い!」
屋上で見ていた二人はこの光景に唖然としていた。
「あの娘は一体?」
「ぁたしぃ、思い出しました」
「え?」
「下級エレメンタルに賞金稼ぎに行ってる女の子がいるって。確かぁ~、その娘の名前はアリエス。エイリアスは小悪魔アリエ!」
「小悪魔?投げキッスでもして倒すの?」
「さぁ?」
「でも、あれはどう見ても中級のボス、グレイサーだよ。まさか知らずに突っ込んだ?」
「えぇ!?」
アリエスは左右にしなやかなステップを踏み、グレイサーの両手の攻撃を躱して行った。
少女は相手の近くまで来ると、宙を舞った。しなやかな身体は弧を描き、足元に着地すると十分にバックスイングされた鈍器を渾身の力を込めてスイングした。鈍器は怪物の身体にめり込んだ。
しかし、獰猛な怪物はぴくりともせず、薄ら笑いを浮かべ、拳を強烈な風圧と共に真下に振り下ろす。
少女は咄嗟に地面を蹴り躱したが、鈍器を手放し横転した。地面に突き刺さった拳はすかさず引き抜かれ、少女の身体を掴み持ち上げた。
徐々に力が込められ、少女の両腕の骨が軋む。
「うゎあ!」
(ごめん、ソフィーヤ。また、一人にさせちゃうね)
薄れ行く意識の中、少女はそんなことを考えていた。
―7年前、クレア工房近辺―
ヴェーナとアインホルンを結ぶ街道の西側の眩い光に覆われた場所に一人の幼い少女が居た。
ドカッ!ドカッ!
「ふう、やっと倒せた」
少女はヴェーナの町の武器職人ナルセスの依頼で、材料集めの為に自分の背丈の数倍はあろう怪物を倒していた。
「まだ材料が足りないや。もっと、たくさん倒さなくちゃ」
そこへ一人の若い女性が通りがかった。
彼女の容姿は肌の色は青く、背鰭のようなものを付けており、当時、この界隈では見掛けない遥か彼方の北の楽園アルメネスの出身である事が一目瞭然であった。
「こんなところで何をしてるの?」
「ウルスを倒して武器の材料を揃えてるの。良い稼ぎになるんだよ」
「貴女みたいな小さい子が?」
「うん、私、孤児だから自分でお金を稼がないと暮らしていけないもん」
「じゃ、お姉さんが手伝ってあげようか?」
「ううん、大丈夫だよ。この眩しい光でウルス達はお友達と思って無いみたいなの。一体ずつ倒せば危ない事無いから平気なの」
「まあ、そう言わないで任せなさいよ。私、意外と強いのよ」
「ありがとう、おばさん」
「お、おばさん??」
日が沈む頃には武器職人に依頼されただけの材料が揃ったが、ヴェーナの町に戻るには晩くなってしまったので二人はクレア工房で野宿することにした。
焚火を熾して暖を取り、質素な食事を済ませた。
「貴女は何で孤児なの?」
「・・・」
「話したくないか。私もね、天涯孤独の身なんだ。流れ流れてここまで来ちゃったけど。ねえ、ヴェーナに着いたら案内でもしてくれる?」
「うん、良いよ、おばさん」
「そのおばさん言うのは止めてよ。私、まだお嫁にも行ってないのよ」
「じゃ、ママ?」
「ううん、お姉・・・」
女は少女の眼差しを見て取るとそれ以上言う事を止めた。
「私はデカンのソフィーヤ。貴女のお名前は?」
「私はエルフのアリエス」
「じゃ、宜しくね。アリエスちゃん」
「うん、ソフィーヤ…ママ」
何時の間にか少女はウルスとの戦いの疲れで、ソフィーヤの膝元ですやすやと眠っていた。
グレイサーの目が不気味に輝き、最後の力が込められようとしていた。
次回に続く・・・
『ID〔VIRGO DUNGEON〕完結編』
先日、HEROⅡ~Revolution~について考えてみました。
サバイバルアリーナ、名誉システムとどちらも匿名モードの〝殺し合い〟である。
サバイバルアリーナに関しては参加する本人の意思が明白なので私がどうこう言う筋合いは無いけど、名誉システムは最悪である。
何の根拠でPK可能人数を減らしたのかが全く分からないです。
レンのマーダーショットを弱体化させる為でしょうか?
リベンジリストにはほぼ間違いなく載ることも無い(レベル差が1以内ですもの)。
傭兵??
リストにも載らないのにどうやって雇うのかしら?
自分の望むがままに暴れ周り、何人殺しても(殺されても)安全な場所で放置しておけば、最後に人を殺してから10時間で元に戻れます(就寝(出勤・登校)し、食事を取り、入浴すれば元通り)。
ロハンは言ってます。
一般MAP(通常ダンジョン)で殺しちゃってください。
お好きなだけ殺し合ってください。
殺して・・・
殺して・・・
大丈夫、貴方が誰かなんて相手には絶対に分からないから!
殺しちゃって!
マーダー状態:死亡時のデスペナルティとして装備アイテムやインベントリ内のアイテムをドロップする可能性が高くなる。
大丈夫、裸ですれば失う物は何も無いから!
大丈夫、弱い奴を襲えば倒されないから!
殺して・・・
殺して・・・
貴方が誰かなんて相手には絶対に分からないから!
仕返し?
大丈夫、リンベンジリストに載らないんですもの、仕返しなんかされないわ。
ムシャクシャしている時にはアサシンモードで暴れ回って!
殺して、殺して・・・偶には殺されちゃうかもしれないけど、気分はスッキリよ。
大丈夫、貴方が寝ている間にちゃんと元に戻るから・・・
ロハンは貴方の耳元でそっと囁いています。
このような危険極まりないものをロハンは〝HEROの革命〟と言う。
〝血塗られた暗殺者〟の間違いじゃないのかしら?
※但し、何らかの悪質な行為と運営さま側が判断した場合は、注意・警告・アカウントの停止がなされると思います。
佳穂の歩みの道に対人は無いので、運営チーム様宛てに要望を出しました。
「現在〝ロハンが歩む道〟と〝佳穂の歩み〟には、誰が見ても異なった道であることは明白であると思います。
今後、R.O.H.A.N運営チーム様に於かれまして、適切な選出をお願い致したく申し上げます。」
ご回答を頂きました。
「次回のBESTファンサイト変更の際の検討材料とさせていただきます。」
来週のメンテ明けには、公式トップの片隅が変わります。